全国高校総合体育大会第2日は2日、千葉県総合スポーツセンター陸上競技場などで15競技が行われ、陸上の男子400メートルで今年の日本選手権覇者、金丸祐三(大阪・大阪高)が大会記録を9年ぶりに更新する46秒18で2連覇を達成した。
女子400メートルは2年の久保瑠里子(広島・広島井口)が55秒28で優勝。男子砲丸投げは南幸裕(三重・宇治山田商)、女子やり投げは松本百子(長崎・口加)が制した。
柔道の男子団体は、国士舘(東京)が決勝で東海大浦安(千葉)に3-2で競り勝ち、2年ぶり8度目の優勝。昨年優勝の世田谷学園(東京)は2回戦で敗れた。個人戦は男子3階級があり、73キロ級では西岡和志(広島・崇徳)が制した。
◇重圧跳ね返した積極性
あまりの強さに競技場がどよめいた。男子400メートル決勝。4レーンの金丸は序盤から飛ばし、第3コーナーにも先頭で突っ込んだ。ゴールは大会記録を9年ぶりに更新する46秒18。他の選手を寄せ付けない走りだった。
予選の招集所。長椅子に座った選手たちの間を歩く高校記録保持者、金丸は貫禄さえ漂わせていた。日本選手権を制し、世界選手権代表の座も奪った超高校級の逸材だ。
だが、その重圧は金丸自身にものしかかっていた。「朝ごはんがのどを通りにくかった。こんな事は初めて」。勝って当たり前とみられての出場。本人の想像も超えた重圧の中、実力通りに走ることが最大の課題になった。予選を無難に走り終えて、ようやく硬さが消えるのを感じたという。
平常心を取り戻し「自分のレースをしたら絶対勝てる。恐れず最初から突っ込んでいこう」と臨んだ決勝は、前半の積極性が生きた。従来の記録は、400メートル障害の世界的ランナー、為末大が作ったものだ。ゴール後は2度、大きく叫んで喜びを爆発させた。
並外れた強さを示したが、最大の目標は史上3校目となる学校対抗の男子総合2連覇。「自分一人でなく(喜びを)味わえるので」と金丸。200メートルとリレー2種目にも出場して「4冠」を狙うのもそのためだ。高校生として全力を尽くした後、挑戦者として6日開幕の世界選手権に飛び出すつもりだ。
[毎日新聞]