2005/7/29 金曜日

【akidaiコラム】「オンリーワン」よりも「ナンバーワン」を

競技スポーツには必ず「結果」と「過程」がある。
言うまでもなく、「結果」とは試合や記録会、発表会等での順位や記録のことであり、「過程」とは、その結果が出るまでの道のりを指す。そして、しばしば議論の対象となるのが、「結果と過程のどちらを重視すべきか?」というものである。
これについては人それぞれ意見があることだろう。
そこで今回は、このことについて私の考えを述べてみたいと思う。

まず、大前提として、「結果」を一番重視すべきだと私は考える。最高の結果こそが、その人にとっての最高の財産となる。もちろん、その結果に行き着くまでの「過程」も大事である事は確かだ。そこから得るものも非常に多い。しかしそれは、あくまで「結果」を追い求めた上での、副産物的な存在に過ぎない。

 私は現在、教育に携わる仕事をしているが、最近、教育現場では、あえて順位をつけない指導をしているところも多いと聞く。運動会の徒競走で、最後みんなで手を繋いでゴールする学校もあると聞いた時は、本当に驚かされた。そんなことをして、何のメリットがあるのか。ゴール前で待たれた方が、屈辱感が増すだけではないか。競技スポーツである以上、順位がつくのは当たり前。だからこそみな、一番になるために努力をするし、そこから貴重な「過程」が生まれるのだ。それを放棄する事は、スポーツの意義を放棄することに等しいと私は考える。これは、社会全体にも言えることである。数年前に大ヒットした某アイドルグループの歌の中に「ナンバーワンにならなくてもいい。」というようなものがあり、私は、少なからず違和感を覚えた。やはり何事でも、まずはナンバーワンを目指すべきだと思う。最初から「ならなくてもいい」などと考えるべきではない。とりわけ、スポーツの世界では「もともと特別なオンリーワン」などというものは存在しない。「敗者」は「敗者」でひと括りにされる。シビアだが、それが現実である。忘れてはならないのは、ナンバーワンになるということは、すなわちオンリーワンになることと同義であるということ。オンリーワンになりたければ、ナンバーワンになればよいのだ。例えばオリンピックに臨む柔道選手の多くは「銀メダルもビリも一緒。金メダルを取らなければ意味がない」と言う。この考え方こそ、アスリートに求められる姿勢と言えるだろう。「オンリーワン」は、しかるべき努力をした者にのみ、後からついてくるはずだ。始めから求めてはいけない。

 話を高校スポーツに戻そう。私も、前にコラムを投稿しているkikuyooo氏と同様に、高校スポーツが大好きである。それは、選手達が3年間という限られた時間の中で「勝利」の2文字に向かってひたすらに努力をするからである。たとえば高校野球では、明らかに実力が不足していると思われるチームでも、負ければ選手は大粒の涙を流す。このように常に全力で「結果」のみを追求する姿が、劇的なドラマを生み、その「過程」に私たちは感動を覚えるのである。

 これからも、若くて強くて美しい高校生アスリート達が、ナンバーワンを目指してひたむきにプレーする姿をたくさん見ることができるだろう。

これだから、高校スポーツ観戦はやめられない。

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